神奈川4区で自民党支部長が決定するも維新は解任!?気になる衆院選注目選挙区を解説!選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年8月2日に公開された動画のテーマは……衆院選注目選挙区!神奈川4区

ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、最近大きな動きがあった神奈川4区について語っていただきました。

神奈川4区の立候補予定者は?選挙戦の注目ポイントとは?

【このトピックのポイント】
・自民党は神奈川4区の支部長に山本朋広氏を選任。重複立候補辞退で背水の陣
・山本氏は参議院に移った浅尾氏の支持者をどこまで取り込めるかが勝負の分かれ目か
・神奈川4区は立憲の早稲田氏が2期連続で当選。維新の候補擁立による構図の変化に注目

自民党 神奈川4区支部長に山本朋広氏

自民党は7月28日、神奈川4区の公認候補予定者となる支部長に山本朋広氏の選任を決定。衆議院小選挙区の10増10減の対象となる15都県で最後の選任作業となりました。

支部長選任が遅れつつも最終的に山本氏に決定した理由について、松田氏は自民党の現職優先の原則に言及。一方で党内では比例復活は2回までとされるなか、山本氏は4回比例復活をしています。

神奈川県連の中には山本氏を支部長とすることに賛否いずれの声もあったと予想されますが、重複立候補を辞退したことが最終的な落としどころになったのでは、と松田氏は分析しました。

また、これまで神奈川4区で強力な候補だった浅尾慶一郎氏が参議院に移ったことも影響しているのではと松田氏。

「次こそ勝てる構図になっているんだから、絶対に勝ちあがってきなさいというメッセージも含めての判断だと思う」とコメントしました。

山本氏にとっては、まさに背水の陣で臨む選挙戦となりそうです。

日本維新の会 神奈川4区支部長を解任

自民党が支部長を決定した一方で、日本維新の会は支部長の高谷清彦氏を解任。政治資金収支報告書の提出に遅れがあったことが理由とのことです。後任の支部長は未定です。

松田氏「この辺は維新の神奈川県連も判断が素早いですよね」

神奈川4区は非自民の候補が強く、自民党が2009年から5連敗してきたエリアです。特に立憲の早稲田夕季氏は、4区がある鎌倉や逗子に行くとポスターを見かけることが多く、活動量の多さがうかがえます。

松田氏は2017年の衆院選議席予想で早稲田氏の当選を外したこともあり、その強さが印象に残っているようです。

また、神奈川4区の展望を占ううえで浅尾氏の存在も重要です。今は参議院に移りましたが、前回の衆院選までは早稲田氏に次ぐ票を集めていました。

また、2022年の参院選では神奈川選挙区に立候補し、4区のあるエリアではトップの得票数で、個人で高い人気を持っています。

これまでの衆院選では浅尾氏と山本氏で保守層の票が割れ、その間隙を縫って早稲田氏は当選したという見方がされていましたが、松田氏はそれに懐疑的。「浅尾さんが出なくなったからといって、その票がまるまる山本さんにのるとは考えられない」とコメントしました。

浅尾氏は山本氏の応援に入ると思われますが、浅尾氏の票を山本氏にのせ、衆院選を勝ちきるためには山本氏自身がどれだけ地元で活動するかも非常に重要な要素となりそうです。

また、維新がどのような候補を立ててくるのかも気になるところ。維新は基本的に野党の票を削る傾向が強いといわれています。しかし、選挙区事情や候補者の構図によっては自民党支持層を削ってくるパターンも予想され、今後の動きに関心が高まります。

神奈川4区 立候補予定者

現在、立憲の早稲田氏と自民の山本氏が立候補予定者として名前が挙がっています。今後、維新や参政党も候補者を擁立すると考えられ、どのような構図となるかが注目されます。

早稲田氏は維新以外の野党支持層をどこまで固められるか、山本氏は浅尾氏の支持者をどこまで取り込めるかが選挙戦のポイント。

山本氏と旧統一教会との接点について、当然プラス要素にはならないものの、これまでの選挙の結果から、それほど大きくは影響しないと松田氏はコメント。

一方で活動量の少なさに言及し、前回の衆院選で山本氏が約4万7000票に留まった点について「活動量が足りてないのでは」と厳しくコメントしました。

これまで自民党が苦戦してきた神奈川4区。自民党に勢いがあれば勝てる可能性は上がりますが、厳しい状況になれば候補者の力が試されます。山本氏がどこまで底力を見せられるかが注目の選挙区となりそうです。

動画本編はこちら!

激しい選挙戦が予想される神奈川4区の注目ポイントを解説!

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