埼玉絶品すごく人気、すぐ完売する“野菜すし” パプリカ、ブロッコリーなど40種類も 握り方のコツは

彩り豊かな「埼玉前野菜すし」

 「親子でつくろう埼玉前野菜すし」が27日、埼玉県さいたま市北区の日進公園コミュニティセンターで行われ、4組9人の親子が野菜のすしを握る体験を楽しんだ。

 講師は県鮨商生活衛生同業組合の理事長で、全国すし連埼玉大会実行委員長の関根利明さん。関根さんは地元で割烹「山水」を経営。野菜すしの考案者として、テレビ、雑誌などメディアでも多数取り上げられてる。

 野菜すしは、東京ビッグサイトで毎年行われている「外国人による世界一のすし職人を競う大会(ワールドスシカップジャパン)」で関根さんが初めて提供した。「外国の人たちにすごく人気であっという間に2千貫が売り切れ。それを機に野菜すしを本格的に考えるようになった」と言う。

 県内で取れる野菜を中心に作られる野菜すしは約40種。コマツナ、ネギ、ハクサイ、キクラゲなどの握りやナス、トマト、枝豆の軍艦巻きなど、春夏秋冬さまざま。関根さんは「海なし県の埼玉で地産地消の野菜を使うことを心がけている。日進の農家さんが作ったものがほとんど」と話す。

 この日の献立は、パプリカ(赤、黄)、ナス、ヤマイモ、キクラゲ、バターナッツ、ブロッコリーの6種類。下ごしらえを済ませて、切りそろえられた野菜を、参加者一人ずつ「すし」にしていく。「まずは手をいつもぬれている状態にしておくことが大切」と関根さんが指導し、酢飯を小さく丸めるとことからスタート。

 大宮西小4年の松田はなさん(9)は「いろいろな野菜の種類があって楽しい」と言いながら小さな手で真剣な表情でぎゅっと握り、野菜をのせていく。母のよしえさん(44)は「家でも一緒に作ってみたい」とほほ笑んだ。宮前小4年の坂本優介さん(10)は「しゃりに水をつけすぎないようにするのが難しかった。野菜すしは食べたことないので楽しみ」と話した。

 出来上がった野菜すしを試食した参加者たちは「おいしかった」「嫌いな野菜も食べられた」と楽しそうな表情で話していた。来月23日には、巻きずしに挑戦する。

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