那覇市のスーパー品薄、長蛇の列 台風6号、再接近を警戒

台風6号の影響で品切れが目立つスーパー「サンエー那覇メインプレイス」の商品棚=3日午後、那覇市

 台風6号の暴風域を抜けた那覇市では3日、今後の再接近に備えようと、スーパーでレジに長蛇の列ができ、品薄状態となった。宮古島などでは航空機の欠航が続き、島から出られなくなった観光客もいた。

 2日ぶりに営業が再開された那覇市のスーパー「サンエー那覇メインプレイス」では、精肉や野菜など生鮮食品を中心に品切れが続出していた。果物などを買った同市の無職翁長勝子さん(81)は「長期保存できるものを買いだめしにきた。台風が長期化する予報もあり、心配」と不安げだった。

 1日に閉館した那覇空港も営業を再開し、チケットカウンターに観光客らが押し寄せた。通路に座り込んだり、ベンチで寝たりする人の姿もみられ、疲労がにじんでいた。複数の航空会社でキャンセル待ちをしている東京都の40代男性会社員は「仕事があり、今日中に帰らないといけない」と焦った様子だった。

 1日に台風の暴風域に入った宮古島市では最大約6500戸で停電となったほか、倒木や冠水も発生。新石垣空港は3日、終日閉鎖となった。

航空券のキャンセル待ちなどをする観光客らで混雑する那覇空港=3日午後

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