KADOKAWA、1Qは昨年の”エルデンリング爆売れ”反動で減収減益 映像分野は『推しの子』『このすば』などで増収増益

各事業の詳しい数値

KADOKAWAは3日、自社の2024年3月期第1四半期における決算を発表し、前年同期比ベースでの減収減益であることが明らかとなった。

詳しい数値としては売上高が588億3500万円(前年同期比-8.4%)、営業利益が32億6700万円(同-66.0%)、純利益が38億4300万円(同-49.7%)とそれぞれ減少していることが伺える。同社は減収減益は、ゲーム事業において前期好業績を収めた『ELDEN RING』の影響によるものだとしつつも、全体としては概ね期初想定通りに進捗したと報告した。

一方で、映像事業ではアニメ『【推しの子】』や『この素晴らしい世界に爆焔を!』など、人気タイトルの国内外で の配信向け収入や他権利許諾を中心に力強く成長したほか、実写映像では、『わたしの幸せな結婚』 『ヴィレッジ』などが貢献し、増収増益に。

ゲーム以外の事業の合算では増収(前年同期比5.4%増)、また出版・映像間のメディアミック ス戦略進展により同海外売上高の合算が伸長(前年同期比9%増)。 営業利益は、出版では資材費などの原価増影響、人員増や新物流設備への投資などにより期初想 定を下回るも、映像ではアニメの配信向け収入および他権利許諾による高成長が継続し想定を上回 りまったとしている。

なお、2Q以降については、出版で人気シリーズの続編を含む新刊点数の増加・回復が見込まれるとちい、それらのグローバル&メディアミックス展開による収益向上や、複数のゲーム新作の発売を予定することが予定されていることから、営業利益は拡大するという見通しを立てている。

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