東京ガスは3日、女性の健康に関わる悩みを技術で解決する「フェムテック」の製品やサービスを紹介する社員向けのセミナーを、東京都内の本社で開いた。吸水性の高いショーツや生理用品などを展示した。女性の活躍を後押しするため、担当者は女性の健康問題について男性側の理解が重要だと訴えた。
オンラインを含めてグループの約600人が参加した。生理など女性特有の悩みは職場でオープンに語りにくいテーマで、企業によるこうした大規模なセミナーは珍しいという。
フェムテックは、女性と技術を意味する英語の単語を掛け合わせたもの。東京ガスでは女性社員が年々増加しており、事務所だけでなくガス管の工事や点検などの現場でも女性の働きやすい職場を目指している。
セミナーでは生理や妊活のほか、更年期障害などに対して手助けとなる尿漏れパッドなどの製品を展示し、女性の悩みを語り合うパネルディスカッションも実施した。
五嶋希人事部長は「お互いに配慮し合う職場づくりのきっかけにしてほしい」と狙いを語った。
