タイの首相指名選挙、また延期 政治空白、さらに長期化

 【バンコク共同】5月に下院総選挙が実施されたタイのワンムハマドノー下院議長は、4日に予定していた2回目の首相指名選挙を延期すると明らかにした。報道陣の取材に3日、応じた。総選挙から2カ月以上が経過しても新首相就任は見通せず、政治空白がさらに長引く事態となった。

 総選挙で第1党となった革新系「前進党」のピター党首の首相候補資格を国会が認めなかったことについて、オンブズマンが憲法裁判所に違憲の可能性があるとして申し立てをしており、下院議長は「憲法裁の判断を待つ必要がある」と説明した。新たな投票日は設けられておらず、混乱が広がる恐れがある。

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