太陽光発電技術 面白い 日南の小中生、宮大見学

宮崎大にある太陽光発電施設を見学する処平塾の子どもたち

 宮崎県日南市内の小中学生の学力向上を支援する「処平塾」は7月28日、宮崎市の宮崎大木花キャンパスであった。小学5年~中学3年の12人が参加。学内にある太陽光発電システムなど国内外でトップレベルを誇る研究施設を見学し、科学への関心を高めた。
 処平塾は毎年夏休み期間中に実施している日南市教委の事業。科目は年によって変わり、今年は理系志望の子どもたちを増やそうと理科に決め、同大学に協力を要請した。
 工学部環境・エネルギー工学研究センターの永岡章准教授が3施設を案内。このうち、集光型太陽光発電システムでは、安価なレンズで光を集め、小さな太陽電池に照射して低コスト化を実現したことや、最適な角度で効率良く日光を集めるためパネルが太陽を追尾していることなど先端技術を紹介。子どもたちは熱心にメモしたり、写真を撮ったりと興味津々な様子で、積極的に質問もしていた。
 環境問題や再生可能エネルギーに興味があるという飫肥中3年の川越葵生(あおい)さん(15)は「太陽光にはさらなる可能性があることを学べた。将来大学でそういう研究をしてみたい」と話していた。

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