中国、対米や経済低迷を議論 北戴河会議、体制内に異変も

各界専門家らと写真に納まる蔡奇・中国共産党政治局常務委員(前列中央)=3日、中国河北省北戴河(新華社=共同)

 【北戴河共同】中国指導者らの保養施設がある河北省の避暑地、北戴河で3日、厳戒態勢が敷かれた。習近平指導部や引退幹部が国政の重要事項を話し合う非公式の「北戴河会議」に集まり始めたもようだ。体制内の異変もささやかれる中、対米関係や経済低迷への対応を議論するとみられる。

 昨秋の共産党大会で習総書記(国家主席)は側近で指導部を固め、3期目入り。だが習氏が登用したとみられてきた軍幹部や外相に不祥事疑惑が噴出。指導部は異例の人事交代を断行し、事態の沈静化を急いだ。

 新華社電は蔡奇党政治局常務委員が3日、北戴河で各界専門家らと会ったと報じた。北戴河会議の開催の有無など詳細は伝えていない。

中国河北省北戴河近くの駅を警戒する警察官ら=3日(共同)

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