司法試験、出題で説明不足 全員正解「心からおわび」

 司法試験委員会は3日、7月16日に実施した司法試験の短答式問題で、既に施行されていた改正刑法ではなく、旧刑法に基づく出題があったのに説明が不十分だったとして、この問題は受験者全員を正解として扱うと公表した。「必要な広報がされず心からおわびする」との文書をホームページに掲載した。

 法務省によると、司法試験は実施時点で施行されている法令に基づき出題、例外がある場合は広報すると定める。全員正解とした出題は性犯罪に関する内容で、配点は4点。試験前の7月13日、強制性交罪を不同意性交罪に名称変更するなど性犯罪規定を見直す改正刑法が施行された。出題には変更前の罪名が記載されていた。

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