【新型コロナ】神奈川のコロナ感染者 1医療機関10人超、11週連続で前週比増 5類移行直後の5倍に

 新型コロナウイルス感染症を巡り、県は3日、県内約380カ所の定点医療機関で報告された感染者数を公表した。7月24~30日までの1週間で、1医療機関当たりの感染者数は12.04人となり、前週に比べて2.54人増加した。

 5月8日の5類移行後、1医療機関当たりの感染者数が10人を超えるのは初めてで、前週比で増加するのは11週連続。5類移行直後は2.33人で、約5倍に増えた。

 報告された患者数は県内全体で4371人。医療機関当たりの報告数は、横浜市で10.47人、川崎市で14.54人、相模原市で12.18人、政令市を除く県域全体で12.61人だった。

 一方、今月2日時点の入院者数は976人(前週比80人増)で、このうち重症者は22人(同3人増)。確保病床の使用率は37.85%で、このうち重症用病床は16.67%だった。県医療危機対策本部室の担当者は「5類移行で人の動きが戻っている影響はあると思う。夏休みシーズンに入り、今後も今まで以上に人の動きが活発になることが予想されるので、引き続き状況を注視したい」としている。

 5類移行に伴い、感染者数の全数把握は廃止され、定点医療機関から報告される感染者数を県がまとめて週1回、公表することになった。

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