ロバンペラ、母国ラリーのシェイクダウンで最速タイム。勝田は第2のホームで5番手/WRCフィンランド

 WRC世界ラリー選手権第9戦『ラリー・フィンランド』のシェイクダウンが8月3日(木)に行われ、今大会のサービスパークが置かれるユバスキュラ出身の“現チャンピオン”カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークした。同地在住の日本人ラリードライバー勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、TOYOTA GAZOO Racing WRTのチームメイトと1.4秒差の5番手タイムを記録している。

 8月3日から6日にかけて、北欧フィンランドのユバスキュラを中心に開催されるラリー・フィンランド。シリーズ屈指のハイスピード・グラベル(未舗装路)イベントのシェイクダウンは、競技初日となる現地木曜の午前中に全長4.48kmのテストステージ“ランナンキュラ”にて実施された。

 今週降った雨の影響で湿り気を多く含んだコースでは出走順による影響は限定的となり、ホームラリーに臨む22歳の“フライング・フィン”は最初のランから3番手の好位置につける。その後3回目のランで1分57秒4を記録したロバンペラは、続く4度目の出走で全ドライバー中、唯一1分57秒を切る1分56秒3というタイムをマークしてみせた。

 TGR-WRTのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がコンマ8秒差でチームメイトに続き、トヨタ勢がこのセッションをワン・ツーで締めた。2台のGRヤリスの後方ではトップから1.1秒遅れて、フィンランド出身のエサペッカ・ラッピ(ヒョンデi20 Nラリー1)が3番手に入った。

 母国ラリーであった前戦エストニアではエンジントラブルに泣いたオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1)が、ラッピとコンマ1秒差の4番手に。そのタナクを慕う勝田は2022年ラリー・フィンランドのウイナーからわずかコンマ2秒の遅れで5番手となっている。

 ヒョンデの“エース”ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)はトップ5を逃し、トップと1.9秒差の6番手。そこから0.2秒遅れてMスポーツのピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1)が続き、ラリー1カーでの参戦2戦目となるテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー1)と3年ぶりのWRCドライバー復帰を果たすヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)のふたりのフィンランド人ドライバーが8番手、9番手となった。

 トップ10リザルトの最後のスロットに入ったのは、WRC2クラスで最速タイムをマークしたオリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2)だ。

 ラリー・フィンランドの最初の競技ステージとなるスーパーSS“ハルユ1”は、現地20時05分(日本時間4日2時05分)からユバスキュラの中心部で実施される。

エルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド
2022年のラリー・フィンランドを制したオット・タナク(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド
勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド
ティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド
ピエール-ルイ・ルーベ(フォード・プーマ・ラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド
テーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2023年WRC第9戦ラリー・フィンランド

© 株式会社三栄