【釜山=吉免宏樹】新型コロナウイルスの感染拡大に伴って運休中の小松―ソウル便が、10月29日に始まる冬ダイヤ期間中に再開される見通しであることが3日分かった。運航する大韓航空が調整を進めており、早ければ今秋、遅くとも来年3月末までに実現するとみられる。円安効果で韓国人客の需要が見込まれることなどから、復便が可能と判断したもようだ。
小松―ソウル便は新型コロナの感染が広がった2020年3月に運航を取りやめ、現在も運休を続けている。韓国を訪問中の馳浩知事が4日、ソウル市内で大韓航空の宋普榮(ソンボヨン)専務旅客事業本部長に再開を要請する。
小松―ソウル便を巡っては、小松空港で搭乗受付カウンターや荷物の積み下ろしなどを担う「グランドハンドリング業務」の人員が不足。再開に向けたネックになっていたが、解消のめどがたったとみられる。
同便は1979(昭和54)年に日本航空により開設され、2006年の大韓航空への引き継ぎを経て今年で45年目を迎える。
運休前は水、金、日曜の週3便運航で、2019年度は2万4972人が利用し、搭乗率は65.2%だった。