小松―ソウル便が冬期再開 大韓航空が調整 馳知事4日要請

冬ダイヤ期間中に運航が再開される見通しとなった大韓航空の機体=2019年11月、小松空港

 【釜山=吉免宏樹】新型コロナウイルスの感染拡大に伴って運休中の小松―ソウル便が、10月29日に始まる冬ダイヤ期間中に再開される見通しであることが3日分かった。運航する大韓航空が調整を進めており、早ければ今秋、遅くとも来年3月末までに実現するとみられる。円安効果で韓国人客の需要が見込まれることなどから、復便が可能と判断したもようだ。

 小松―ソウル便は新型コロナの感染が広がった2020年3月に運航を取りやめ、現在も運休を続けている。韓国を訪問中の馳浩知事が4日、ソウル市内で大韓航空の宋普榮(ソンボヨン)専務旅客事業本部長に再開を要請する。

 小松―ソウル便を巡っては、小松空港で搭乗受付カウンターや荷物の積み下ろしなどを担う「グランドハンドリング業務」の人員が不足。再開に向けたネックになっていたが、解消のめどがたったとみられる。

 同便は1979(昭和54)年に日本航空により開設され、2006年の大韓航空への引き継ぎを経て今年で45年目を迎える。

 運休前は水、金、日曜の週3便運航で、2019年度は2万4972人が利用し、搭乗率は65.2%だった。

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