迫力の取組 大歓声 茨城・龍ケ崎場所 高安「力もらった」

大相撲龍ケ崎場所で大勢の観客が見守る中、阿炎(手前)を攻める高安=3日午後、龍ケ崎市中里のニューライフアリーナ龍ケ崎

大相撲の夏巡業「龍ケ崎場所」が3日、茨城県龍ケ崎市内で開かれ、新大関の豊昇龍や同県土浦市出身で元大関の幕内高安ら力士の迫力ある取組に大きな歓声が上がった。会場は市民ら約3千人で埋まり、満員御礼となった。

高安は小結阿炎を上手投げで破り、結びは豊昇龍が大関霧島を寄り切りで下した。名古屋場所を途中休場した横綱照ノ富士の取組はなかったが、土俵入りを披露し、観衆を沸かせた。

髪結いや相撲甚句、禁じ手を愉快に紹介する初切(しょっきり)も行われたほか、観客との記念撮影や高安らへの質問コーナーなど地方巡業ならではの交流も見られた。

龍ケ崎市での巡業は5年ぶり。市内の小中学校出身で、同県阿見町に部屋を構える二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)は「盛大に開催できてうれしい」とあいさつ。高安は取材に「地元の皆さんに力をもらった。期待に応え、(本場所で)結果を出したい」と語った。

来場した同県つくば市の中島香代さん(52)は「近くで力士を見ることができて良かった」、娘の茉莉亜さん(16)は「迫力があった」と話した。

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