高田商「Rikka」 生徒が〝経営〟パン販売店 売れ行き好調 県外ご当地品並ぶ

生徒たちが地元企業と協力し開発した「Reかまぼこパン」は4種類を販売

県立高田商業高のチャレンジショップ「Rikka(リッカ)」が3、4の両日、上越市本町5のあすとぴあ高田で営業している。今年のテーマは「夏のパンまつり」。生徒が考えたオリジナルパンや全国各地のご当地パンを販売している。営業時間は午前11時から午後3時まで。

チャレンジショップは夏休み恒例の販売実習で、校内に模擬会社を設立。地元企業などと連携し、企画や仕入れ、販売などを行う。活動に必要な原資は、経営計画を元に生徒に校内で出資を募る。

今回のテーマは上越市民にパン好きが多く、パンに関するイベントが人気を集めることから決定。一方で、夏はパンの売れ行きが落ちるという説もあり、今回の活動を通じて検証する。

山形県の「山形いも煮カレーパン」、静岡県の「のっぽパン」、福岡県の「堅パン」など、上越では普段手に入らない珍しいパンを多数そろえた。人気のパンは初日の開店後すぐに午前の分が売り切れるほどの盛況ぶり。品質を保つため、パンが会場に届き次第、店頭に並べる様子も見られた。

◇地元企業協力 新商品も販売 Reかまぼこパン

昨年度までも生徒たちが考案した「かっぱパン」が定番商品となっていたが、今回は新商品「Reかまぼこパン」を開発。端材として商品にならないかまぼこを活用。揚げて味付けをしたり、ポテトサラダと合わせたりと、さまざまな調理で4種類を開発。かまぼこの提供は横山蒲鉾店(同市仲町3)、製造はパン工房くろわっさん(同市大日)が手がけている。

社長を務める相澤利音さん(3年)は「Rikkaでしか買えないパンがそろっている。ぜひ手に取ってほしい」と話した。

開店直後から大勢の買い物客が訪れ、全国各地の珍しいパンを手に取っていた

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