スーちゃん、よろしくね 県、伊沢さん(上山)に盲導犬贈る

伊沢恵さんと新たにパートナーとなった盲導犬スラン=上山市役所

 上山市在住の伊沢恵さん(54)に県の事業の一環で盲導犬が贈られ、給付式が3日、上山市役所で行われた。伊沢さんは「私を通じて少しでも盲導犬に興味を持ってもらえればうれしい」と話している。

 盲導犬は2歳の雌のラブラドルレトリバー「スラン」。仙台市の日本盲導犬協会仙台訓練センターで訓練を重ね、6月下旬から伊沢さんと一緒に生活している。伊沢さんにとっては3頭目のパートナー。前任の盲導犬が高齢で引退したため、県に給付を申請した。

 給付式では、広谷勝子県障がい者活躍・賃金向上推進室長と根本学同センター長が「スランが活躍することで盲導犬への理解促進につながってほしい」などとあいさつ。伊沢さんは新パートナーを「スーちゃん」と呼び親しんでおり、「プライドは高いけど一緒に歩きやすい。この子で良かった」と笑顔を見せた。

 県は身体障害者らの社会参画促進や日常生活支援を目的に、盲導犬などを給付する事業を行っている。県内ではスランを含め、盲導犬6頭が活動している。

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