「地元の魚として誇らしく継承できれば」知ってますか?浜松生まれの金魚の魅力【しずおか産】

今回のしずおか産は、浜松生まれの金魚「浜錦」です。

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浜松市にある1928年創業の「清水金魚」です。金魚やメダカ、錦鯉などの観賞魚の卸売りを専門としています。毎週木曜日にセリを開催、全国各地から生産者、卸売り、小売業者が集まってきます。

<清水金魚 3代目 清水誠一郎代表>
「こちらが浜松で産出されて『浜錦』ということで命名をさせていただきました」

2022年生まれた「浜錦」です。

<清水金魚 3代目 清水誠一郎代表>
「特徴は体全体に細かく真珠の粒が付いているような体で、頭に風船のようなこぶが2つ付いていてバランスが取れている。結構、かわいい魚なんです」

清水金魚は、初代の弥一さんの趣味が高じて始まりました。「浜錦」は、2代目の徹二さんが新種として育て、1977年に、組合に認定されました。

<清水金魚 3代目 清水誠一郎代表>
「体全体がソフトな感じで、動きもゆったりしてますので、大変気持ちが安らいで癒される。浜松の魚として誇らしく継承できれば」

ただ、浜錦は繁殖がとても難しく、生産者は全国に数人といいます。ここで、清水さんに色々な金魚の魅力・楽しみ方を教えてもらいました。

<清水金魚 3代目 清水誠一郎代表>
「水泡眼といいます。ほっぺたが膨らんでゆらゆらして癒やされる種類です」

こちらは、蝶尾(ちょうび)。

<清水金魚 3代目 清水誠一郎代表>
「尾っぽの形が蝶が舞っている形」。

他にも、愛好家が多い、ランチュウやオランダ獅子頭など、自分の好みを見つけるのも楽しみの一つです。

清水金魚の4代目、大輔さんです。今、力を入れているのは、浜松生まれのメダカです。

<清水金魚4代目 清水大輔さん>
「品種名は、マリアージュ・キッシングワイドフィン・リアルロングフィンという横文字が長いんですけど、趣味の世界のものなので、生き物に触れ合うのを知ってもらうのが1番かなと」

さて、浜松生まれの金魚「浜錦」ですが、生産している方を訪ねました。磐田市に住む稲垣良弘さん(76)です。自宅敷地内に手作りの水槽を並べ、さまざまな金魚やメダカを育成しています。大きく育てた浜錦を見せて頂きました。

<金魚生産者 稲垣良弘さん>
「3年目です。浜錦でここまで大きくして持っている人はあまりいないと思います。ふっくらした丸みと、頭のハート形の部分ですね。浜松育ちのこの子を育てたいと思っています」

浜松生まれの貴重な品種「浜錦」を大切に育て守りたい。

<清水金魚 清水誠一郎代表>
「名前もつけて頂いているし、浜松産ということで、これから先も「浜錦」を残せればと思っています」

<井手春希キャスター>
清水さんに、金魚を上手な飼い方も教えてもらいました。

(1)エサをやり過ぎない。食べずにエサが浮いているのはダメ

(2)縁日では、帰る直前に金魚すくいを

<滝澤悠希キャスター>
生き物が近くにいる生活って潤いますよね。ちなみに清水金魚では、一般には小売りはしていないということです。

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