栃木県内の13の蔵元から日本酒55点が出品 味や香りを審査する「初呑み切り」

 去年(2022年)の冬から今年(2023年)の春にかけて県内の蔵元でつくられた出荷前の日本酒の味や香りを審査する「初呑み切り」が3日、宇都宮市のホテルで行われました。

 この審査会は、栃木県酒造組合が日本酒の質や醸造技術を向上させようと毎年、この時期に行っていて13の蔵元から55点が出品されました。全国的に長期熟成された古酒がブームになっているといい、今回は10年ほど前に作られた酒も審査されました。

 審査員を務めたのは酒類の安全性や品質管理の業務を担当しているこの分野のスペシャリストの関東信越国税局の鑑定官や県産業技術センターの職員、合わせて5人です。

 初呑み切りは、日本酒を貯蔵するタンクの出し口の封を切って行われたことが語源とされていて気温が上昇した夏に行ういわば日本酒の「健康診断」です。審査員は、日本酒をゆっくりと口に含み色みや、香り、熟成具合など、作品ひとつひとつの出来栄えを確かめていました。

 初呑み切りを終えた日本酒は、この秋に出荷される予定です。

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