2023年9月23日より劇場公開される、内モンゴル自治区出身で、フランスで映画を学んだ1990年生まれのチャオ・スーシュエ監督の長編デビュー作「草原に抱かれて」の、予告編が公開された。
予告編では、郷愁を誘う内モンゴルの音楽や歌が絶え間なく流れ、母と息子の思い出を探す旅に寄り添う中、二人乗りのバイクで雄大な内モンゴルの大自然を旅する親子の姿が収められている。
「草原に抱かれて」は、内モンゴル自治区フルンボイル市を舞台とし、母の“思い出の木”を探す広大な草原を巡る旅を描いたロードムービー。認知症を患う母が気がかりなミュージシャンのアルスは、思い切って兄から母を引き取り、母の故郷の内モンゴルで一緒に暮らし始める。そして、母の記憶をめぐるように、2人は広大で荒涼とした草原で旅を続ける。はるかかなたまで広がる草原、季節ごとのゲル（天幕）の移動、天地に感謝をささげる祈りの作法は、生と死が隣り合わせのようで、2人は思わず見入ってしまう。
多くのモンゴルの作品で主演女優を務めてきたバドマと、本作がデビュー作となるミュージシャンのイデル（伊德尔）が共演を果たしている。シンガーソングライター、馬頭琴奏者、ホーミー・アーティストとして活躍してきたイデルは、本作で電子音楽から馬頭琴まで幅広い音色を響かせる。草原の美しい風景を映し出すのは、「南京!南京!」「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」などの撮影監督ツァオ・ユー。
【作品情報】
草原に抱かれて
2023年9月23日（土）～新宿K’s cinemaにてロードショー、全国順次公開
配給：パンドラ
