停電トラブルもポジティブに 勝みなみは我慢のイーブン発進

第1組で上々のスタート(撮影/村上航)

◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 初日(3日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)

開幕前日、コース近くの宿泊先に戻っていた勝みなみは停電に見舞われた。区域一帯に起きていたというトラブルは2時間ほど続き、「ホントは自分でリゾットを作って食べようと思っていたんです。材料も買っていたんですけど…」。夕食の予定変更を余儀なくされても「たぶん『このご飯屋さんに行け』ってことなんだ」と、どこまでもポジティブに外食へ出かけたという。

パッティングも悪くない(撮影/村上航)

タフなメンタリティは、一夜明けてコースでもしっかり発揮した。午前7時10分と第1組でのプレーは、最初の1Wショットから大きく左に曲がってボギー発進。「(左右)両方行きました」と振り返ったように、ショットが散らばる中でも必死にスコアメーク。イーブンパー「72」にまとめての24位スタートに「きょうは耐えまくりました」とうなずく。

タフな1日をイーブンにまとめた(撮影/村上航)

なかなか手ごたえをつかめなかったショットも、ラウンドを通して“試す”中で終盤にきっかけを感じられた。「ハンドファーストを強めにやったら、すごくリズムも良かった。バックスイングの気持ち悪さもなくなった」のは、17番に入ってからのことだ。最終18番(パー5)はバーディパットがひと筋外れてのフィニッシュだったが、ショートアイアンで納得のショットが続いた上がり2ホールが気持ちを上向かせる。

2日目を前に夕食が楽しみ(撮影/村上航)

「良かった部分を続けながら行きたい」と誓う2日目を前に、「リゾットはきょう作ろうかな」とニッコリ。開幕前日に食べ損ねた料理で英気を養うつもりだ。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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