石川航の気後れと「いつかは…」の夢 プロ2試合目の決勝ラウンドへ

石川遼の弟・航が決勝ラウンドへ(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 2日目(4日)◇横浜CC(神奈川)◇パー71(7231yd)◇晴れ

プロ2年目の石川航が決勝ラウンド進出を確定的にした。8位から3バーディ、3ボギーの「71」で回り、通算3アンダー。スコアを伸ばせず順位は下がる見込みだが、60位タイまでのカットライン内で2日目を終えた。

風の穏やかな早朝スタートで、3UTでの2打目をグリーン右手前まで運んだ前半14番(パー5)から2連続バーディが先行。ティショットを右のブッシュに入れた17番からボギーを2つ並べた。後半1番で6mを沈めてバーディを奪った後はパーが並び、最終9番でバンカーからの3打目を寄せきれず、5mのパーパットがカップをかすめた。

昨年8月の「Sansan KBCオーガスタ」以来、プロ転向後ツアー4試合目で2回目の予選通過。「フロントナイン(後半アウト)で伸ばしたかったが、実力不足の部分が出てしまった」と悔しがったが、「4日間プレーしてどういう収穫を得るかが大事。プレーできることが良かった。あした以降で取り返したい」と、まずは安どした。

大きなミスは少なく、要所を締めた(撮影/中野義昌)

日体大時代の同級生の河本力、後輩の中島啓太の活躍を仰ぎ見ながら下積み生活を送っている。ツアー出場時に一緒に夕食をともにすることもまだない。「一緒に行ったら、(メニューはいつも)焼肉らしいですよね。彼らは稼いでいて、(値段が)高いところに行ってるから…」と引け目も感じてしまう。

待望のレギュラーツアーの週末。「普段一緒に練習している人、啓太と力、兄もそうです。ツアーの上位で一緒に回れたらと思うことが結構ある。いつかは…と夢見てやっているところがあります」。石川遼は2オーバー80位からこの日は午後のプレーを開始。兄を思い「密かに応援してくれているといいなあと思います」と笑った。(横浜市保土ケ谷区/桂川洋一)

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