新種クジラ化石、世界最重量か ペルー、4千万年前生息

ペルーで「ペルセトゥス・コロッスス」の発掘作業をするチーム(国営アンデス通信提供・共同)

 【サンパウロ共同】南米ペルーの学者らが南部イカ州サマカの砂漠で、3900万年前のものとみられる新種のクジラの骨の化石を発掘した。全長20メートル、体重は最大340トンとされ、世界で史上最も重い動物と推定される。研究チームが首都リマで2日記者会見し、英科学誌ネイチャーでも2日付で発表した。

 ペルーの古生物学者マリオ・ウルビナ氏が約10年前に最初の巨大な脊椎の骨を発見し、チームでこれまでに10以上の脊椎と四つの肋骨、骨盤の一部を発掘。「ペルセトゥス・コロッスス」と名付けられた。

 脊椎の一つだけで150キロだが、完全に成長していない個体とみられる。

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