シャープ、営業赤字に転落 液晶パネルの販売不振で

シャープのオンライン記者会見で発言する沖津雅浩副社長(右)=4日午後

 シャープが4日発表した2023年4~6月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が70億円の赤字(前年同期は61億円の黒字)に転落した。液晶ディスプレーの市況が回復せず、販売が落ち込んだ。円安が進み、海外で生産する家電の国内販売への打撃となった。

 純利益は前年同期比79.5%減の55億円。中国でディスプレーを製造する関連会社の持ち株比率が変わったことなどで、特別利益を計上した。売上高は3.7%減の5412億円だった。

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