犬猫と、古城の森で夏キャンプ

こんにちは、フォトグラファーの吉田パンダです。助手席で退屈しているのは「黒い悪魔」との異名を持ちながら、デビルよりもビビルな黒犬、スキッパーキのスキ。今回は犬猫を連れて友人が所有している森で一泊してきたので、その様子をお伝えいたします。

自宅からのんびり2時間。緑深いノルマンディー地方の、とある古城にやってきました。

16世紀〜18世紀に建てられた城は現在は修復中で、誰も住んでいません。

「そうだわ、ちょっと舞踏会に出かけてこようかしら」

いちばん上手に踊れた猫には金のどんぐりが与えられるという月夜の舞踏会ですね、わかります(妄想)。

というわけで、サバトラ猫ノアも連れてお散歩に。

ひとまず、両目の視界に映る先全てが敷地です。広い(語彙)!

「あのー、先に行ってもよかですか」

どうぞどうぞ。迷子にならないようにな。

黒犬スキ、勢いよく駆け出しますが、50mほど行くと止まって「いるよね?」とこちらを振り返るところが何とも言えません(親バカ)。

こちらは百獣の王と共通のネコ科らしく、遠くのジャングル(野原)をしかと見据えています。

「皆、いるよね?」

ちゃんといるよ。

同じノルマンディー地方だからなのか、手つかずにしておくと自生する植物がウチの庭とほぼ共通です。アザミ天国。

「すいません、そろそろ歩けなくなってきたかも!」

明るく申告するスキ。森を駆け抜け、湖にそのままのスピードでダイブするようなスキッパーキもたくさんいますが、我が家の室内番犬は絨毯に慣れすぎたのか、丈の高い草むらや棘のある植物が密生しているところが苦手で、人間エレベーターを要求してきます。

「アザミ畑とか、マジ無理ですから!」

君はそれでも犬か!そんな風に惰弱に育てた覚えはないぞ(←笑顔)!!

帰り道は緑の隧道(ずいどう、トンネル)を抜けて。遠くにポツンと黒犬が見えるでしょうか。ゆっくり歩いていると、自分も森の一部になっていく感覚があります。

リンゴや桃を思い出す白い花。こちらはアザミと同じくらい自生しているミュール(黒木苺)です。

小雨も降ってきたので、車に戻ってきました。

散らかっていてすいません。我が家のプリンセスは外で緊張したのか、さっそくくつろぎのポーズ。

その傍には黒犬が倒れます。だいたい車内では、いつもこんな感じです。ベンチシートは犬猫が占領。

ある日の朝食。車内には小さなキッチンがついているので、簡単な食事なら作れます。

「ちなみにオレのご飯は、、」

もちろん、持ってきてるよ。

「ちなみにワタシの月夜の舞踏会は、、」

えー、今回は雨で延期になったらしいよ。

自然に囲まれた、犬猫キャンプの一日をお届けしました。狭い車内では寝起きの度に荷物を片付ける必要もあり、散歩をして、夕飯を作るだけであっという間に一日が過ぎていきます。今回は天気がいまいちでしたが、次回は月夜ならぬ星夜を撮影しに来るつもりです。猫の舞踏会も、どこかでやっているかもしれません。

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