岡山県感染 5類移行時の10倍超 直近コロナ 病床使用率30%迫る

 岡山県は4日、直近1週間(7月24~30日)の新型コロナウイルスの感染状況をまとめた。感染者数は5月の5類移行時の10倍以上に増加。医療の逼迫(ひっぱく)度合いを示す病床使用率も29.2%(前週25.3%)に達し、5類移行前の分類でレベル2(感染拡大初期)の目安だった30%に迫っている。

 県内84の定点医療機関から報告された感染者数は1機関当たり15.43人(前週12.64人)。全国平均(15.91人)と同じ水準で、伸び率の22.0%は全国の14.3%を上回っている。県が参考値として公表している流行第8波ピーク時(今年1月)との比較では36.2%の水準。

 各種指標では入院者数が28人増えて364人。重症者用の病床使用率は前週と同じ8.3%だった。

 県保健医療部は「昨夏の第7波では人の移動が活発化する盆休み後に感染者数が増加しており、引き続き動向を注視したい」としている。

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