姫路城内6棟を特別公開 世界遺産登録30周年で

姫路城の「折廻り櫓」の前で、関係者に説明する姫路市立城郭研究室の工藤茂博学芸員(中央奥)=4日午前、兵庫県姫路市

 兵庫県姫路市は国宝姫路城が12月に世界遺産登録30年を迎えるのを記念し、普段入れないエリアにある渡り櫓など城内6棟を11日から特別公開する。

 4日に関係者や報道陣向けの内覧会が開かれ、二つの小天守と連結する渡り櫓などを巡った。5年ぶりに披露された折廻り櫓は書院造りの居室になっており、しっくい壁に鉄砲を差し込む穴(狭間)が設けられている。

 姫路市立城郭研究室の工藤茂博学芸員は「軍勢を迎え撃つ守備の要の一つ」と説明する。折廻り櫓に隣接する備前門の2階部分も公開される。

 姫路市によると、6棟の同時公開は2009年以来14年ぶり。午前9時から午後5時まで入場できる。9月24日まで。

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