遠野物語の呪術世界へ 市立博物館で特別展、資料・パネルなど

現在の暮らしにも深く関わるまじないや魔術などを紹介する特別展

 遠野市東舘町の市立博物館(朝倉優香館長)は、特別展「遠野物語と呪術」を開いている。呪術はまじないや魔術などとも呼ばれ、遠野物語に数多くの話が掲載されている。同館所蔵の資料など計175点を展示。民間信仰や年中行事に色濃く反映され、現在の暮らしにも通じる呪術の神秘的な世界にいざなう。

 呪符や「丑(うし)の刻参り」の掛け軸、狩りの呪法の秘伝書など同館や県立博物館などが所蔵する資料が並ぶ。オシラサマを使った遊びの唱え言、山の神信仰など独特な物事や風習をパネルで説明する。

 9月24日まで(8月31日休館)。午前9時~午後5時。入館料は一般310円、高校生以下160円など。問い合わせは同館(0198.62.2340)へ。

© 株式会社岩手日報社