今年のお盆、渋滞予測は「長く」て「多い」 30キロ超が連発、回数も昨年の2.5倍に

古里から戻る車などで渋滞する明石海峡大橋=2017年8月14日、神戸市垂水区から

 高速道路各社は、新型コロナウイルス感染症の5類移行後初のお盆期間となる9~16日、関西でも昨年より交通量が増え、渋滞の発生時間が延びると見込む。11~13日のピーク時には、第二神明道路から阪神高速神戸線にかけての下りで最長30キロを超えると予測。西日本高速道路会社の管内全体では、10キロ以上の渋滞が台風の悪天候と重なって51回だった昨年に比べ、2.5倍の125回発生するとみている。

 同社や阪神高速道路会社によると、11日は第二神明名谷インターチェンジ(IC、神戸市垂水区)付近を先頭に、阪神高速尼崎西IC(尼崎市)までの下りで33キロの渋滞を予測。12、13日も名谷IC-阪神高速武庫川IC(西宮市)間で、それぞれ33キロ、31キロの渋滞が発生するという。

 いずれもピークは午前中で、通過には通常の4倍となる2時間ほど要する見込み。昨年より1、2時間早い午前5時ごろから渋滞が発生するとみる。

 西日本高速道路会社管内に限ると、特に混雑するのは名神高速の下り京都南IC(京都市)と上り大津IC(大津市)付近で、いずれも11日に30キロを見込んでいる。

 また、本州四国連絡高速道路会社によると、神戸淡路鳴門自動車道では11、12日の午前をピークに、垂水ジャンクション(JCT、神戸市垂水区)-北淡IC(淡路市)の下りで25キロと予測している。

 各社は公式サイトなどで渋滞予測や道路交通情報を提供。渋滞のピークを避け、出発日時を前後にずらすなどの分散利用を呼びかけている。11~13日は、高速道路料金の休日割引が適用されない。(谷川直生)

© 株式会社神戸新聞社