ニジェール、フランス離れ加速 軍事政権、ロシア接近に懸念

3日、ニジェールの首都ニアメーに集まったクーデター支持者ら(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】クーデターが起きた西アフリカ・ニジェールの軍事政権は3日、フランスとの軍事協定の破棄を発表し、旧宗主国フランスからの離反を加速させた。ロイター通信が伝えた。隣国マリはクーデター後にイスラム過激派対策のパートナーをフランスからロシアに切り替えており、ニジェールにもロシア接近の懸念が高まる。

 フランス外務省は4日、協定破棄の発表を受け「合法的な」政府のみが協定を破棄できると述べ、駐留フランス部隊の引き揚げを否定した。フランスメディアが伝えた。

 4日でクーデター発生から10日目を迎えても、情勢の混乱が続く。周辺国は解決の道を探るが、膠着が長期化する可能性も出てきている。

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