愛知県瀬戸市出身、将棋の藤井聡太七冠(21)が、ついに最後のタイトル「王座」への挑戦権を獲得するのか。いま、大阪で行われている「王座戦挑戦者決定戦」で豊島将之九段(33)に勝てば、史上初・八冠制覇への扉が開きます。
“愛知対決”は今夜決着
将棋の8大タイトルで残るは「王座」。その挑戦権獲得を目指し、藤井聡太七冠は厳しいトーナメントを勝ち上がってきました。
いま大阪の将棋会館で行われているのは、豊島将之九段とのトーナメント決勝戦。豊島九段は愛知県一宮市出身で、これまで竜王と名人を同時に保持したことがある実力者です。
藤井七冠は、豊島九段について7月。
(藤井聡太七冠)
「豊島九段とはこれまでも数多く対戦していて、強さはすごく感じている。直近の対戦が半年ほど前になるので、それ以降は戦型の選択なども、変えているところもあると見ているので、そのあたりも踏まえながら準備をしていけたら」
両者のこれまでの対戦成績は、4回のタイトル戦を含め、藤井七冠が21勝11敗と大きくリード。直近の対局を含め8連勝中です。
そして、きょう4日に勝てば、今年9月ごろに開幕する「王座戦五番勝負」で永瀬拓矢王座(30)に挑戦できることに。現在進行中の「王位戦」で防衛し、「王座」獲得となれば、前人未到の八冠独占です。否が応でも周りの期待は高まっています。
(藤井聡太七冠)
「期待していただいていることは嬉しく思うが、自分としては、まだそれほど(八冠を)意識はしていない。ただ王座戦では、これまでタイトルに挑戦する機会が作れなかったので、そこ(タイトル挑戦)を目指したいという気持ちは持っている」
師匠の杉本八段「豊島九段はリベンジに燃えている…」
一方、藤井七冠の師匠、杉本昌隆八段(54)は、相手の豊島九段について。
(杉本昌隆八段)
「王座戦については何とも言えない。豊島九段は、去年おととしと(タイトル奪取などを)されてしまったから、リベンジに燃えていると思うので、目が離せない勝負だと思う」
(大石邦彦アンカーマン)
「一発勝負のトーナメントですからね」
(杉本昌隆八段)
「それも加味すると何とも言えない。藤井七冠に死角はないが、豊島九段は挑戦に燃えているでしょうから」
“愛知対決”は決着は今夜です。