ゴッホが見ていた景色 CGで体感 岡山のアート展 会期中盤

揺れ動く「ひまわり」を鑑賞する来場者

 杜(もり)の街グレース(岡山市北区下石井)で開催中のデジタルアート展覧会「親愛なる友フィンセント~動くゴッホ展」は会期中盤。4日も大勢の友人グループや親子連れが足を運び、CG技術で動きや立体感を持たせた映像作品がつくり出す芸術空間を楽しんだ。

 画家フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)が残した絵画約860点を映像として展示し、37歳で亡くなるまでの画家人生を年表とともに紹介。鮮やかな黄色で描かれた「ひまわり」は風に吹かれたように左右に揺れ動き、立体作品にした「アルルの寝室」は部屋の窓にゴッホが描いた街並みを映し出している。

 友人と訪れた岡山市の専門学校1年の女子学生(18)は「壮絶な人生を送り、短い期間で多くの絵を描いたことに驚いた。ゴッホが見ていた景色を体感できた」と話した。

 両備ホールディングス、OHK岡山放送、山陽新聞社の主催。25日までの午前11時~午後6時(金曜日は午後8時まで)。

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