「静岡を強調できる商品」新東名サービスエリアに“缶詰の自販機”登場 飲食業界の新たなPRの場に

夏休みのレジャーや帰省が本格化するのを前に8月4日、新東名のサービスエリアに「缶詰の自動販売機」が設置されました。自動販売機は飲食業界にとって、新たなPRの場になっているようです。

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4日、静岡市葵区の新東名・静岡サービスエリアにお目見えしたのは缶詰の自動販売機。

<静岡産業大学 経営学部 熊王康宏教授>
「ありきたりなものではなくて、静岡を強調できるようなものを缶詰にして商品開発できれば」

コンセプトは「静岡のおみやげ」。もつカレーやサバ缶など、県内で作られたものが並びます。変わり種が並ぶ自動販売機は、コロナ禍で疲弊した飲食業界の救世主として期待されています。

藤枝駅前で90年の歴史を持つ、老舗飲食店・魚時は、カツオのだしを使っただし焼き卵が人気です。

<魚時 石上忠義専務>
「当店のだし焼き卵は、お出汁をたっぷり入れて、醤油と砂糖が入っていますので、あえて焦がして焼くことで香ばしさを出してあるのが特徴」

こちらの店では、コロナ禍の際にパンで挟んだ「だし焼きサンド」をテイクアウト限定で発売しました。この商品は、ある場所で24時間、買うことができるんです。

<竹川知佳記者>
「こちらの店舗ですが、全国の食べ物の自販機が集まっています。中でもこちら、藤枝の逸品を集めた自販機です。魚時のだし焼きサンドも販売されています」

だし焼きサンドが買えるのは、「オーレ藤枝」の3階に設けられた自動販売機の専門店です。

<OLE Self&Cafe 広報 川﨑怜さん>
「一般のお店とは違って、自分のペースでゆっくりみて、好きなものを選んで買えるのは、これからの世の中でもよいんじゃないか」

自販機販売機での販売は、冷凍する手間や輸送費などにより、価格はちょっと高めに設定されます。それでも常連客以外に店の味を知ってもらえるチャンスが生まれます。

技術の発展で味のクオリティも保たれるようになった自動販売機。心が開放的になる夏は、大きなビジネスチャンスだといえそうです。

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