ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した“いて座”の球状星団「NGC 6652」

こちらは「いて座」の方向約3万光年先の球状星団「NGC 6652」です。球状星団とは、数万~数百万個の恒星が球状に集まっている天体のこと。天の川銀河ではこれまでに150個ほどの球状星団が見つかっています。密集して輝く色とりどりの星々に美しさを感じる天体です。

【▲ ハッブル宇宙望遠鏡で撮影された球状星団「NGC 6652」(Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Sarajedini, G. Piotto)】

この画像は「ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope:HST)」の「掃天観測用高性能カメラ(ACS)」と「広視野カメラ3(WFC3)」で取得したデータ(近紫外線・可視光線・近赤外線のフィルターを使用)をもとに作成されました。

欧州宇宙機関(ESA)によると、ACSでの観測は球状星団の年齢から天の川銀河の重力ポテンシャルまで多岐に渡るテーマに役立つデータを得るために実施された観測の一環として、WFC3での観測は球状星団の星々における炭素・窒素・酸素の割合を調査する研究の一環として、それぞれ実施されたということです。

冒頭の画像はハッブル宇宙望遠鏡の“今週の画像”として、ESAから2023年7月31日付で公開されています。

Source

  • Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Sarajedini, G. Piotto
  • ESA/Hubble \- NGC 6652

文/sorae編集部

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