リンクスを着々と攻略 「徐々に慣れてきた」畑岡奈紗は上位で週末へ

風が吹く中で「69」と伸ばした(撮影/村上航)

◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 2日目(4日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)

畑岡奈紗が5バーディ、2ボギーの「69」で回り、通算3アンダーと上位につけて予選ラウンドを終えた。

きれいな青空でもタフなコンディション(撮影/村上航)

午前組のスタートで前半は2バーディ、2ボギーのパープレー。リンクスらしい風が吹いてきた後半アウトで3つ伸ばした。1番でバーディを奪い、3番(パー5)は右サイドのセミラフからバンカー越えのウェッジショットで距離感を合わせた。やはりパー5の5番もティショットを左に曲げたが、3Wで2オンに成功して2パット。「特に横風が難しかったんですけど、3アンダーで回れて良かった」と声を弾ませた。

終盤はグリーン上の粘りが光る展開。グリーン右に外した6番(パー3)からは3ホール連続で1.5m以内のパーパットが残った。風の影響も含めて神経を使う局面でも、「しっかり加速させて打つこと、ストロークし切ることを意識してやっています」。緩まず打ち切り、よりタフなコンディションだった後半をノーボギーにまとめた。

リンクスでの引き出しは増えてきた(撮影/村上航)

リンクスが舞台となることも多い「AIG女子オープン(全英女子)」では初出場の2018年から2大会続けて予選落ちを喫し、昨季初のトップ10入り(7位タイ)。当地では前年も7位となるなど、少なからず抱いていたリンクスへの苦手意識が払しょくされつつある。

しっかり飛距離を出していく場面も(撮影/村上航)

パターを使った寄せ、硬い地面でのアプローチといったグリーン周りだけでなく、ショットもボールの高さをコントロールし、時には横からの風とあえてけんかさせたり…。今週はショットもパットもスタンスを少し狭くしてプレー。着実に増えてきた引き出しが確かな結果につながり、「徐々に慣れてきたかな」とうなずく。

「もう少しチャンスにつけて、連続して同じくらいの距離のバーディパットを打てるようになれば。そうしないと、リズムも作っていけない」。もっともっと上を見据えて週末に臨む。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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