アーチェリー中西 パリ五輪切符 岡山勢第1号 男子リカーブ団体

中西絢哉

 アーチェリーの世界選手権は4日、ベルリンで行われ、男子リカーブ団体で岡山市出身の中西絢哉(シーアール物流)がメンバー入りした日本が銅メダルに輝き、上位3チームに与えられる来年のパリ五輪出場枠を獲得した。中西は、全競技を通じて岡山勢で第1号のパリ五輪代表に内定した。

 中西と東京五輪メダリストの古川高晴(近大職)、新鋭の斉藤史弥(日体大)の日本は準決勝でトルコに敗れたものの、続く3位決定戦でイタリアを6―2で下した。全日本連盟の取り決めにより、出場枠を獲得した3人が五輪の団体、個人の代表に決まった。

 5日に24歳になった中西は初のオリンピック。岡山・牧石小5年で競技を始め、理大付高から近大に進み、2021年に全日本選手権初優勝。大学を卒業した昨春から地元岡山を拠点に活動している。今年4月の国内選考会で2位に入り、世界選手権代表に初めて選ばれた。

 アーチェリー男子で岡山勢の五輪出場は1972年ミュンヘン大会の中本新二(関西高出)以来2人目。

 中西絢哉の話 地元の応援、サポートのおかげで、オリンピックの夢を勝ち取ることができた。団体の他の2人にも助けられた。本番まで、もっと強くなる猶予はある。岡山のジュニアが目標としてくれるような選手になって、パリ五輪では今回の銅よりいい色のメダルを取りたい。

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