預金残高のほぼ全て…三重・志摩市の80代女性が約3570万円だまし取られる きっかけは「老人ホームの入居権を譲って」との電話

三重県志摩市の80代の女性が、特殊詐欺で現金およそ3570万円をだまし取られました。

警察によりますと、2023年4月下旬ごろ、志摩市に住む80代の女性に、アズマと名乗る男から「老人ホームの入居権を譲って欲しい」などと連日電話がありました。

女性は断っていましたが、その後、金融庁の職員を名乗る男から電話で「入居権の売買は犯罪で、あなたの財産を確認する必要がある」などと言われ、女性が預金残高を教えると、4月25日、不動産会社のアライを名乗る男から「あなたには入居権が残っていて、住まなくてもお金を支払う必要がある」などと電話で言われたということです。

女性はその後、預金残高のほぼ全てにあたる、現金合わせておよそ3570万円を5回に分けて小包に入れて送ったということです。

最後に現金を送った日から電話が一切なくなったことから、不審に思った女性が別居する息子に相談して事件が発覚。

警察が特殊詐欺事件として調べるとともに、現金を小包などで送らないよう注意を呼びかけています。

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