伊軍F35Aが小松基地到着 初の共同訓練、台風で2日遅れ

共同訓練のため小松に到着したイタリア空軍の戦闘機=4日午後9時32分、航空自衛隊小松基地

 航空自衛隊と初めての共同訓練を実施するイタリア空軍のステルス戦闘機F35Aが4日夜、空自小松基地に飛来した。当初は2日からの計画だったが、台風6号の影響でイタリア軍機の到着が遅れていた。飛行訓練は基地を拠点に7日午前から始まり、10日まで各種戦術を訓練する。

 F35Aのほか空中給油輸送機などが小松に降り立った。出迎え行事で空自とイタリア空軍の代表者が握手を交わし、共同会見に臨んだ。

 訓練にはイタリアのF35A、空自のF15戦闘機が4機ずつ参加する。イタリアからは約160人が来日し、空自はKC767空中給油輸送機1機も投入する。

 防衛省は、軍事活動を活発化させる中国を念頭に多国間協力を強化し、昨年以降、ドイツやインド、フランスと戦闘機同士の訓練を実施している。日本とイタリアは英国を含む3カ国で次期戦闘機の共同開発を進めており、部隊間でも連携を深める。

 空自は、小松基地を拠点に23日~9月15日の日程で、オーストラリア空軍との共同訓練を実施する予定となっている。

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