クジラ死ぬ、過去には安楽死も

7月中旬から約2週間にわたり新界西貢の近海に出没していたクジラが7月31日に死んだことが分かった。香港メディアによると、同日に腹を上にして浮いているのが見つかり、その後死んでいることが確認された。当局は体長約7メートルの死骸を船舶で近くの万宜貯水池まで運び、解剖を行った。生前からクジラの体に傷があるとの目撃情報が出ていたが、検死で骨まで達する傷が2箇所見つかり、いずれも感染が見られたため、初期的な見解ではこれが死因となった可能性が高いが、当局は8月3日、今後さらに詳しい解剖と解析を行うと発表した。日本でも今年1月に大阪湾に現れたクジラ「淀ちゃん」が話題になったが、クジラが死んだ場合その死骸をどう処理するかも心配事のひとつだ。香港では2003年に浅瀬に迷い込んだクジラの救出作戦に市民100人が協力し9時間を費やしたもののクジラが助からないほど弱っており安楽死となったことがある。その個体は体長10メートルと大きく、船舶で運んで貯水池そばのビーチに葬られたという。小さい個体の場合は埋立地に埋めて処分するケースもあるようだ。

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