米陸軍制服トップ空席に 海兵隊に続き、人事停滞

米下院軍事委員会で証言するマコンビル陸軍参謀総長=2021年6月、ワシントン(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米陸軍制服組トップのマコンビル参謀総長が4日退任した。後任は、野党共和党上院議員1人の妨害により人事が未承認。7月に退任した海兵隊司令官の後任も不在のままだ。陸軍と海兵隊はそれぞれ代行を置くが、トップがともに形式的に空席となる異例の事態となった。

 マコンビル氏の後任に指名されているのはジョージ副参謀総長。上院に承認されるまで参謀総長代行となる。手続きを妨害しているのは保守派のタバービル上院議員で、人工妊娠中絶を選ぶ米兵の権利を擁護するバイデン政権の政策に反対しているのが理由。バイデン大統領らの呼びかけにも態度を軟化させておらず、事態打開のめどは立っていない。

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