たてもん引き回し勇壮、蝶六踊り街流し軽快 富山県魚津市でじゃんとこい魚津まつり開幕

勢いよく引き回されるたてもん=諏訪神社

 富山県魚津市の第54回じゃんとこい魚津まつりが4日始まった。初日は魚津駅前大通りで華やかな「せり込み蝶六踊り街流し」、海沿いの諏訪神社で勇壮な「たてもん祭り」が繰り広げられた。祭りの参加者、見物客ともにコロナ禍前の規模に戻りつつあり、真夏の魚津が熱気に包まれた。

 祭りは午後5時半、魚津駅前大通りで魚津蜃気楼(しんきろう)節保存会による演舞で幕を開けた。市内中学生約300人による蝶六踊り、魚津せり込み蝶六保存会の模範演技に続き、街流しがスタートした。

 参加者は25チームの約1200人と、3年ぶりの開催となった昨年から倍増。そろいの法被や浴衣姿でチョウが舞うように扇子を操り、約200メートルの通りを軽快に踊りながら進んだ。

 たてもん祭りは午後8時に始まった。高さ約15メートルの真柱(しんばしら)にちょうちんや、ぼんぼりを飾り付けた約5トンのたてもん7基が諏訪神社に勢ぞろい。住民やたてもん協力隊のボランティアが力を合わせて引き回し、境内で豪快に回転させた。

 5日は午後7時40分から魚津港で海上花火大会、同8時半からたてもん祭りがある。海の駅蜃気楼ではジャズイベント「UO!JAZZ」も行われる。最終日の7日は経田七夕祭りがある。市、魚津商工会議所、市観光協会主催、北日本新聞社共催。

扇子を巧みに操り、あでやかな蝶六踊りを披露する魚津市東部中学校の生徒=魚津駅前大通り
軽快に踊りながら大通りを進む魚津市西部中の生徒
日の丸の扇子がチョウのように見える
オープニングを飾った魚津蜃気楼節保存会の演舞
あでやかな舞を繰り広げるせり込み蝶六踊り街流しの参加者
チームごとに息の合った踊りを繰り広げる参加者
諏訪神社の境内で豪快に回転するたてもん

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