新聞作り、体験したよ 本紙ミッドナイト・ツアー

仮想現実(VR)で目の前のさまざまなシーンを体験したミッドナイト・ツアー=山形市・山形メディアタワー

 新聞作りの現場を巡る小中学生対象の「山形新聞夏休みミッドナイト・ツアー」が4日夜から5日未明にかけて、山形市の山形メディアタワーと天童市の山形新聞印刷センターで行われた。児童、生徒と保護者の24組56人が参加し、編集や印刷などの現場での見学や体験を通し、新聞づくりに関する仕事について理解を深めた。

 午後9時に山形メディアタワーで開会セレモニーを行い、4班に分かれて編集局、システム局の現場を見て回った。取材して原稿を書く報道部の仕事や、紙面レイアウトを決めて見出しを付ける整理部、画像処理などの紙面制作に関わる部門などについて説明を受けた。ニュースをホームページなどに配信するDX推進部の役割も学び、県内の風景を撮影した仮想現実(VR)動画で各地を訪れる体験をした。

 実際に記事を執筆してみた山形六小5年の津藤周君(10)は「記者の人たちはパソコンを打つのが早くてすごかった」、寒河江市陵東中1年の武田心さん(12)は「普段見ている新聞の写真が、明るさや色を考えて処理されていることを知って驚いた」と話した。

 印刷センターでは、最新の輪転機で紙面を印刷する様子を見学した。「一日センター長」の東根中部小5年の小橋結衣さん(11)の号令で、「機長」の山形西小6年佐藤大牙君(11)が輪転機のボタンを押し、ツアーの記事と写真が載った5日付朝刊の印刷が始まった。

 ミッドナイト・ツアーは新聞作りの現場に親しみ、新聞を身近に感じてもらおうと山形新聞社が2014年に開始した。

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