通算163勝の左腕ハメルズが現役引退 球宴4度、WS制覇も経験

日本時間8月5日、メジャー15年間のキャリアで通算163勝を挙げた39歳のベテラン左腕コール・ハメルズがパドレスによって自主引退リストに登録された。ブレーブスで1試合だけ登板した2020年を最後にメジャーの舞台でのプレーがなく、今年2月にパドレスとマイナー契約を結んでメジャー復帰を目指していたハメルズだが、開幕から故障者リストに入ったままマイナーでの登板もなく、メジャー通算163勝、防御率3.43、2560奪三振の実績を残してキャリアに終止符を打つことを決断した。

ハメルズは2002年ドラフト1巡目(全体17位)でフィリーズに入団し、2006年にデビューを果たすと、2007年から6年連続2ケタ勝利をマークするなどエース格として活躍。2008年にはポストシーズンで大活躍してリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズのMVPを連続受賞し、フィリーズの世界一に大きく貢献した。2015年途中にレンジャーズへトレードされ、2018年途中にはカブスへ移籍。2020年はブレーブスに移ったが、この年は1試合しか登板できず、2021年はドジャース、今季はパドレスとマイナー契約を結んだものの、メジャー復帰を果たすことはできなかった。

フィリーズ時代に3度、レンジャーズ時代に1度、合計4度オールスター・ゲームに選出され、2011年にはサイ・ヤング賞投票で自己最高の5位にランクイン。ポストシーズンはフィリーズ時代に5度、レンジャーズ時代に2度、カブス時代に1度と合計8度出場した。また、フィリーズでの最終登板となった2015年7月25日(現地時間)には、のちに在籍することになるカブスを相手に13奪三振のノーヒッターを達成している。

MLB公式サイトによると、2000年以降に2000イニング以上を投げた投手のうち、ハメルズの「ERA+」の数値123は7番目の好成績。ハメルズを上回る6人はクレイトン・カーショウ、ヨハン・サンタナ、マックス・シャーザー、ジャスティン・バーランダー、ロイ・ハラデイ、ロイ・オズウォルトと好投手ばかりであり、間違いなくハメルズも時代を代表する好投手の1人だった。

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