森を次代に、焼き畑作業 鶴岡・特産温海カブ栽培へ

温海カブの作付けに向けて行った焼き畑作業=鶴岡市

 鶴岡市の温海町森林組合(佐藤静夫代表理事組合長)は4日、同市温海地域小国地区の杉林で、焼き畑作業を行った。地域特産の温海カブを栽培し、販売による収益を再造林の費用に充てる。

 同組合の職員16人が参加し、午前9時ごろ伐採済みの斜面約0.5ヘクタールに火を入れた。職員は照り付ける太陽と炎の熱に耐えながら、下に向かって残った枝や雑草を刈り取り、丁寧に焼き進めていた。

 約1週間後にカブの種をまき、10月下旬に収穫する。地元JAなどに出荷後、11月下旬からスギの苗木を植える。山林所有者の高齢化や後継者不足を受け、2016年から取り組んでいる。同組合の五十嵐雅樹管理課長は「次世代のため、持続可能な森林にしていきたい」と話した。

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