23歳バースデーに「自分を褒めたい」 西村優菜が初日92位から予選突破

23歳バースデーに巻き返して予選を通過(撮影/村上航)

◇米国女子◇フリードグループ スコットランド女子オープン 2日目(4日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6494yd(パー72)

初日92位と出遅れた西村優菜がボギーなしの4バーディ「68」で通算イーブンパー39位までカムバックした。6月末の「KPMG全米女子プロ」以来、3試合ぶりに予選通過を決めた。

ノーボギーでのプレーは6月「マイヤーLPGAクラシック」の最終日から10ラウンドぶり。最終18番(パー5)もしっかりピンに絡めるバーディで締めくくり、キャディと力強くハイタッチ。「ショットもまとまってくれていたのが久々だったので、すごくうれしかった」とうなずいた。

スイングのテンポだけを意識して苦手な風向きも乗り切った(撮影/村上航)

初日は苦手な左からの風が吹くシチュエーションでミスが重なったのもあり、この日は嫌なイメージがちらつく同じ風を感じても、スイングのテンポだけを意識。「毎ショット、自分にそれを唱えながら。シンプルに良い意識でできたかな」。フェアウェイキープ率85.71%(12/14)、パーオン率72.22%(13/18)はいずれも前日から改善した。

新たな1年へ「うまくなりたい、それだけです」(撮影/村上航)

8月4日は23歳のバースデー。今季から舞台を移した米ツアーでの戦いは一筋縄ではいかないが、必死に食らいつこうとしている。「1回だけで自信になるか分からないですけど…」と言った後で「きょうの自分は褒めてあげたいかな」。自ら伸ばしてつかみ取った週末の切符に思いがにじむ。

バーディ締めにハイタッチ(撮影/村上航)

歳を1つ重ねて迎える新たな1年には「うまくなりたい、それだけです」と笑った。ラウンド後もお祝いはせず、普段通りの食事で決勝ラウンドに備えるつもり。小さな身体には勝負根性が詰まっている。(スコットランド・アーバイン/亀山泰宏)

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