文星芸大附属の甲子園 一人の生徒から広がる応援の輪 

開幕まで2日となった夏の甲子園で、栃木代表の文星芸大附属は、8月11日に宮崎代表の宮崎学園との初戦を迎えます。文星芸大附属では4日、スタンドから選手たちを後押ししようと生徒たちによる応援練習が行われました。

文星芸大附属高校の敷地にあるガレージで行われた応援練習。試合の流れを想定しながら、ブラスバンドとチアリーディングの連携を確認していきます。

文星芸大附属は元々男子校だったことなどから、近年の応援は、学校独自のブラスバンドとチアリーディングがなく、ベンチ入りしていない硬式野球部員が中心となって行ってきました。しかし、今年はある一人の生徒の呼びかけをきっかけにブラスバンドとチアリーディング隊が急きょ結成されました。

その発起人となったのが3年生の並木七海さんです。トランペット経験者の並木さんは、硬式野球部の入江陽キャプテンと同じ中学校の同級生だった縁もあって、夏の高校野球栃木大会が始まる直前に「自分一人でも応援したい」と先生に相談しました。学校が勝利を重ねていくごとに協力する生徒は集まっていき、今ではブラスバンドとチアリーディング合わせて41人の規模になりました。

一人の生徒から広がった応援の輪、応援団をまとめる星野英雄先生は、「奇跡としか言いようがない、夢のようだ」と目を細めました。

『「獅命」~託された思いを胸に新時代へ~』をスローガンにする硬式野球部、彼らが目指す新時代を生徒の応援が彩ります。

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