羽生結弦さん結婚報告 ファンの聖地、神戸の神社でも祝福の声「結婚された方と参拝してもらえたらうれしいですが」 兵庫

羽生結弦さんがこれまで4回参拝に訪れた弓弦羽神社の境内=神戸市東灘区御影郡家2(資料写真)

 フィギュアスケート男子で五輪2連覇の羽生結弦さん(28)が4日、自身の公式交流サイト(SNS)で結婚を報告したことを受け、神戸市東灘区の弓弦羽神社でも喜びの声が上がった。名前が似ている縁でファンが訪れる「聖地」になった同神社の澤田政泰宮司(69)は、羽生さんとの出会いを振り返りながら吉報を祝福した。

 羽生さんが同神社に初めて立ち寄ったのは、2010年秋ごろだった。当時15歳。まだあどけなさが残る少年だった。「隣にいたお母さんから名前を伺って、後で調べて知った」と澤田宮司。当時のきゃしゃな姿は印象に残っているという。

 羽生さんはその後、国際大会で実績を重ね、14年のソチ五輪ではアジア男子初の金メダルを獲得。続く18年の平昌では、フィギュア男子66年ぶりとなる五輪2連覇を果たし、「国民的英雄」になった。

 羽生さんの活躍とともに神社の知名度も上がり、報道やSNSの影響で全国的に知られるようになった。ファンは継続して訪れ、プロスケーターとなった今も羽生さんの活躍を願う多くの絵馬が掛けられている。

 羽生さん自身が神社を訪れたのは17年が最後といい、「結婚された方と一緒に参拝してもらえたらうれしいですが、なかなか難しいですかね」と澤田宮司。「幸せになってほしいと、静かに願うようにします」と話した。(篠原拓真)

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