鉄・路をゆく第45回~分断間近の根室本線滝川ー新得~

鉄・路をゆく第45回~分断間近の根室本線滝川ー新得~

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JR北海道根室本線は、起点の滝川駅から根室駅を結ぶ、総延長443.8キロの北海道を横断する単線非電化路線。1921(大正10)年に根室まで延伸し全通した、102年の歴史を持つ路線。 2016(平成28)年8月の台風10号による降雨災害により、特に東鹿越駅と新得駅間で土砂流入や橋梁護岸流失などの甚大な被害が出た。復旧を検討するも採算が合わないなどの理由により、不通区間を含む富良野ー新得間は2024年3月末を以て廃線となることが決定している。

根室本線の起点である滝川駅。JR函館本線と接続している

根室本線は1番ホームもしくは4番ホーム(右)から発車する

グライダーの街滝川市にある滝川駅前に展示されているグライダー

旭川からつながる富良野線と接続する富良野駅

富良野駅構内

富良野駅に停車中の261系5000番代を使用する特急ラベンダーエクスプレス。札幌から根室本線経由で富良野に直通する。主に土日祝の他、6月17日~8月13日(日)の期間は毎日運行

富良野を出発し、次の駅の布部駅

山部駅

下金山駅

金山駅。2面2線の相対式ホームで列車の行き違い可能駅

東鹿越駅に到着したキハ40普通列車

島式ホーム1面2線構造の東鹿越駅

東鹿越駅から幾寅・新得方面を望む。もう列車が走ることはない

東鹿越駅駅舎。左手が富良野方

東鹿越駅前に広がるかなやま湖

東鹿越駅舎からホームを望む

東鹿越駅と新得駅間は、鉄道の到着時刻に合わせた列車代行バスに乗り換え。下り新得方面へは4本、上り東鹿越着は5本の列車代行バスが運行されている

高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」内で石炭輸送路線終端駅「幌舞駅」として登場した幾寅駅

映画「鉄道員(ぽっぽや)」の受賞を祝う看板も

幾寅駅前には映画で使用された気動車の前面部分が保存されている

映画内ではキハ12として登場したキハ40気動車

落合駅外観。この落合駅と新得駅間には4つの信号場があり、上落合信号場で石勝線と合流する

2016年夏以来列車が通っていないため、駅構内は雑草が生い茂った状態に

列車代行ルートで唯一駅ではないサホロリゾート前停留所

新得駅。特急とかちとおおぞらの特急列車が停車する

東鹿越駅とを結ぶ代行バスは駅舎右手から発着している

新得駅に停車中のH100形電気式気動車。2022年3月のダイヤ改正から新得駅から釧路駅間の普通列車は、今までのキハ40系気動車からこの新型電気式気動車H100形に置き替えられた

撮影:武田昌已

撮影日:2023年07月

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