列島酷暑、今年初の40度 福島・伊達、各地で猛暑日

厳しい暑さの中、日傘を差して歩く男性=5日午後、福島県伊達市

 日本列島は5日、西日本から北日本の広い範囲で高気圧に覆われ厳しい暑さとなり、福島県伊達市で午後2時ごろに最高気温40.0度を観測した。今夏、40度に到達したのは全国で初めて。最高気温が35度以上の猛暑日は全国914の観測点のうち274地点に上った。

 気象庁によると、高気圧の中心が東側、台風6号が西側に位置することで、日本列島に暖かい南風が入りやすかった。特に気温が上がった場所では山を越えて熱を帯びた風が吹き下ろす「フェーン現象」の影響も加わった可能性があるという。

 5日は40度に迫る場所も多く、福井県坂井市で39.5度、兵庫県豊岡市で39.4度、福島市で39.1度、京都府舞鶴市で39.0度を観測。伊達市を含めて、それぞれの地点の観測史上1位となった。35.9度だった東京都心は今年の猛暑日が16日目となり、過去最多の昨年の記録と並んだ。

気象庁

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