家電生産、今後も中国軸に アイリスオーヤマ「縮小考えず」

インタビューに応じるアイリスオーヤマの大山晃弘社長

 アイリスオーヤマ(仙台市)の大山晃弘社長(45)が5日までに共同通信のインタビューに応じ、家電などの生産拠点は今後も中国が軸になるとの考えを示した。部品の調達や人材確保の観点からメリットが大きいと指摘し、「今ある海外設備の縮小は考えていない」と述べた。

 アイリスは海外18工場のうち10工場を中国に持ち、生産ラインの自動化で価格競争力を高めている。22年に一部の生産を国内工場に移したが、当面は現状を維持する考えだ。

 大山氏は中国の地政学リスクの高まりは認めつつ、日本にとって「国家戦略上重要な商品の扱いはない」と指摘。「国内工場が十分あり、台湾有事でも存続危機はない」と話す。

© 一般社団法人共同通信社