朝鮮通信使船、対馬で市民に公開 日本初来航、舞踊も披露

復元された「朝鮮通信使」の木造船の前で演奏を披露する韓国の芸術団員ら=5日午前、長崎県対馬市

 江戸時代、朝鮮王朝の外交使節「朝鮮通信使」が渡航時に使った木造船が復元されて日本に初めて来航し、市民向けの見学会が5日、長崎県対馬市の厳原港で開かれた。船上では、伝統衣装をまとった韓国の芸術団員による舞踊も披露され、参加者約100人が往年の両国の交流に思いをはせた。

 船は全長約34.5メートルで、高さ約20メートルの大きな二つの帆が特徴。韓国の「国立海洋文化財研究所」が文献を参考に建造し、2018年に進水。渡日は日韓関係の悪化や新型コロナウイルス禍で複数回延期された。通信使の寄港地だった対馬で5、6日に開催の「対馬厳原港まつり」に参加するため、1日に来航した。

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